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関東朝日広告社栃木版連載







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7日目
5日目
番外編『パリ日記』宇宙の歩き方・地球編

□ノートルダム寺院・・・



シテst



ノートルダム寺院外観東側







パリ市庁舎



サントゥスタッシュ教会



セーヌ川・ポンヌフ橋















クレイジー・ホース外観



クレージーホース・ショー
早いもので、もう5日目。
そう考えると、今日の行動予定表はビッシリ! ゆっくりくつろぐパリ。は、次回にしよう。

朝8時、朝食を済ませ、ホテルを後にし、最寄の駅「プラス・ド・クリシ―駅」まで、寒さの中、早足で向かった。「バルベスロシュシュアール駅」で4番線に乗り換え「シテ駅」で降りる。 今日最初の目的地「ノートルダム寺院」がある駅だ。

パリ全体から見ると、右岸東部に位置する地域で、セーヌ川が流れ、その真ん中にシテ島・サンルイ島が浮かぶ。
建築も好きだが、自然はもっと大好き。 だから、いくらよい建物でも、その立地が良くないと感動しないのかもしれない。
遠くに来て気付いたが、自分から動いてくれない建物(静物)は、足を使い、その場所に行き、そこで見るから面白いのであろう。

そんな建築と回りの環境が、キレイに溶け合ったシテ島に、パリで人気の高い建物の一つ、「ノートルダム寺院」がある。
なぜ、人気があるのか? セーヌ川の役割も大きいのであろう。
この建築様式「ゴシック」は、縦線強調・野蛮などといった意味を持つそうであるが、その一方で「ノートルダム」は、聖母マリア。 相反する名前と様式だ。
中に入り、「日本語版ショートガイド」を販売機で購入し、主祭壇の前に座り、実物と見比べながら、ゆっくりと書かれている説明を読んでみた。
ステンドグラスで出来たバラ窓などには、それぞれ意味があり、北側の窓は聖史、南は至福の永遠、西側は日常生活。
内面は優しいのに、体が大きく表情も厳しいがために、ちょっと取っ付きにくい。 人で例えるならそういうタイプなノートルダム寺院。
なんとなくデジカメを白黒モードにし撮影してみた。
形に残る仕事「建築」の面白さを感じた一瞬だった。

□シテ〜レアル・・・

ノートルダム寺院を後にし、セーヌ川を行く水上貨物船やかもめを眺めながら、サンルイ橋〜ルイ・フィリップと渡り「サンジェルベェ・サンプロテ教会」「パリ市庁舎」を通り過ぎた。
一度焼失し、1882年に復元されたこの市庁舎の大時計下には、フランス国旗が意味する、「自由・平等・博愛」の文字が刻まれているとのこと。
「フランスワールドカップ」の優勝パレードをTVで見ても感じたが、愛国心を持つことは大切。 自国への誇りが、地球での人生楽しくさせてくれるのだと思う。

パリ市庁舎の裏手にある「B.H.V」(ベー・アッシュ・ヴェー)は、日曜大工用品にデパートだ。 次の目標ポイントであった、現在の気象観測所「サンジャック塔」が工事中とのこともあり、中を覗いてみた。
職業柄、日本のホームセンターなどで、買い物をすることは多いが、ここは全く違った感覚で、とにかく細かい部品が、たぁくさんある。
蛇口の部品や、豆電球。ありとあらゆるものが、床から天井から・・・ずいぶん現実に引き戻された気分になってしまった。

とっととお店を出て、セーヌ川右岸を西に進み、ポン・ヌフ橋を渡り、サンルイ島の先端「ヴェール・ギャラン(女たらし)公園」で一休み。
公園の後ろには、革命時の牢獄でもあった「コンシェルジュリー」「最高裁判所」「サント・シャペル教会」が立ち並ぶ。
コンシェルジュリーは、当事4000人もの人が収容され、マリー・アントワネットも囚人として生涯を閉じるまでをここで過ごした。
セーヌ川の島に浮かぶ美しい建物が、このような使われ方をされたことは、建築に携わった人達にとって、とても不名誉なことあり、建築が後世かたちを残すことが出来ることの、虚しさも感じてしまった。

□ポンピドゥー芸術文化センター・・・

前庭の噴水がきれいな「サントゥスタッシュ教会」を通り、4万点以上もの近代美術作品が展示されている、このポンピドゥー芸術文化センターは、有名な建築家、ロジェさんとピアノさんが設計し、外観も、それに相応しく近代的な形で、パリの街にちょっと異質な空気を発している。
正面に様々な色に塗られたパイプがあるが、赤はエレベーター・青は空気・緑は水・黄色は電気を表しているのだそうだ。

中に入ると、とにかく展示方法も自由で、カンディンスキーやピカソらの作品が、一見無造作に置かれていた。
また、グラフィックアート・アーティストムービーに作品も多く展示されていた。
オペラ座やノートルダム・ルーブル美術館にはない斬新さ、であるが、どこか落ち着かなく、たどり着いた、真っ暗な映像展示室で、ゆっくり睡眠をとった。
新しい芸術は、このような最新の建物で、歴史ある建物では、昔の作品が。そのわかりやすい対比の必要性を考えてみたが、きっと芸術も建物も、一緒に歴史を重ね、お互いに深い味わいを出していくものなのだろう。と勝手に納得し、表の似顔絵描きの誘いを断り、地下鉄に乗った。

□凱旋門・・・

降りた駅は「エトワール」初日、バスを降り旅の記念すべき第一歩。の、凱旋門。
すっかり、暗いパリの街にも慣れ、安心な町であることも十分にわかった。
エトワール(☆星の意)と呼ばれて親しまれているこのモニュメントは、やはり観光客も多く、夜でも人がたくさんいた。
入館料を払い、螺旋階段を思いっきり昇り、息切れしながら展望台にたどり着いた。
地上を見下ろすと自分に向かって車が向って来ていると実感する。
ご存知の方が多いのだろうが、エトワールとは、ここから星のように道路が放射線状に延びていることから☆と名付けられている。
階段を下りて、凱旋門の下を通過しようとすると、PM6:30。 軍人が数人現れて何やら儀式が始まった。
中央で燃えていた炎は、ここに埋葬された無名戦士のための「慰霊の炎」で、1923年から今日まで、毎日消えることなく燃え続けさせるための儀式だと、後から知った。

□クレイジーホース・・・

シャンゼリゼ通りを歩きながら、迷っていることがあった。 「ヌードショー」を見に行くかどうかだ。
そんなことを迷っているような顔は、もちろんしていなかったと思うが、この旅の目的の一つであったので、個人的には重要なことであった。
「クレイジーホースのショーは、是非見てきてごらん」尊敬するO氏から勧められていた。とは言ってもヌードショーなど見たことがない。
歩いて劇場を探し当てたが、繁華街から離れていることともあり、入りにくい。
外でじっとしているのも怪しいので、赤いマントの(呼び込みらしき髭のおじさん)が、表に出て来た所で、「一生に一度のことだ!」と中に入り、カウンターでチケットを買った。
受付のキレイな女性に「8時に戻って来てください」と爽やかに言われたが、まだまだなんとなく不安な気持ちだった。
アルマ橋でサンドウィッチを食べ、開演時間に劇場に戻ると、大勢のお客さんと共に、自分の席へと案内された。
2ドリンクがセットになっていたので、ビールを頼み、幕が上がるのを待っていた。
隣のおじさんも一人で来ているようで、「ここのショーは最高だ」みたいなことを言ってきたが、全く英語はしゃべれないとのことなので、ニコニコしながら麦酒を飲んでみた。怪しい・・・
体の大きな黒人のカップルが案内されて来た。
エディーマーフィーの映画に出てきそうな、いかにもお金持ちのカップル。
席に着くと、御主人は極太の葉巻をくわえ、奥さんにシャンパンを頼み、ボーイが持って来たシャンパンが気に入らないと、交換させていた。
一見怖そうな人だが、ヌードショーを見に来ているくらいだから、きっとユーモアのある人なのだろう。などと、勝手に連想しているうちに、アナウンスが流れ照明が落ち、幕が上がった。

劇場自体コンパクトで、案内された席も前から3列目だったため、良く見える。
最初は全員登場!一人残らずキレイな女性だ。
行進をするシーンがあったのだが、その度に胸が揺れることが滑稽で、笑いそうになったが、前の大金持ちさんも、隣のおっちゃんも、みんな真剣に観ていたので、笑いを堪えた。
17のプログラムがあり、途中コメディアンが出てきたり、映像が流れたり、とにかく洗練されている。
数時間前あれだけ警戒していた人間が、いつの間にか、その世界に吸い込まれていた。
文章で表現することは、とても難しいのだが、一言で言うと、「直線は、女性の体に当たると曲線になり、現実は、シルクスクリーンを通し神秘になる。」といった感じだろうか。 とにかく魅了された。
このショーを、「照明と色」の授業にしたならば、もっとキレイな芸術が、各方面に展開されていくことだろう。
ショーが終わって外に出た時には、入場するか悩んでいた時に比べ、芸術脳が、確実に成長していた。

この日は大変満足し、ホテルに帰った。
帰り道、数十人のスケート集団に遭遇したが、パリでは、毎週金曜日インラインスケートの暴走族?が流行っているとの事だった。
いよいよ明日は、最終日。 ちょっと遠くに行ってみよう。